GLM 5.2 をローカルに導入するには?
GLM 5.2 は、Zhipu AI が 2026 年 6 月に公開した 744B のフラッグシップ MoE です。4-bit で約 466 GB あり、単体 GPU にも 128GB のマシンにも収まりません。8 月の GLM 5.3 は同じベースモデルを使っており、必要なハードウェアはほぼ同じで性能はより高いので、新規に導入するなら 5.3 を使いましょう。それでも 5.2 を残す理由は主に 2 つあります。思考を完全にオフにできることと、ライセンスが追加条項のない MIT であることです。
GLM 5.2 のモデル情報
- 4-bit 最小VRAM468 GB · 8K
- パラメータ数744B
- アクティブ40B
- 最大コンテキスト1M
- アーキテクチャ
- MoE
- エキスパートオフロード
- VRAM 14 GB + RAM 455 GB
- ライセンス
- MIT
- 発売日
- 2026年6月16日
- 提供元
- Z.ai / Zhipu AI
- Hugging Face リポジトリ
- zai-org/GLM-5.2
- GGUF リポジトリ
- unsloth/GLM-5.2-GGUF
- NVFP4 リポジトリ(Blackwell)
- nvidia/GLM-5.2-NVFP4
- MLX リポジトリ(Apple)
- mlx-community/GLM-5.2-4bit
- レイヤー数
- 78
- 隠れ層次元
- 6,144
- KV ヘッド数
- 64
- ヘッド次元
- 192
GLM 5.2 のローカル実行に必要なVRAMは?
| 量子化 | 重みサイズGB | 32K コンテキストGB | 128K コンテキストGB | 256K コンテキストGB | 1M コンテキスト(最大)GB |
|---|---|---|---|---|---|
| 1-bit | 228.5GGUF | 232.5 | 241.4 | 253.1 | 323.8 |
| 2-bit | 253.9GGUF | 257.9 | 266.8 | 278.5 | 349.2 |
| 3-bit | 343GGUF | 347 | 355.9 | 367.6 | 438.3 |
| 4-bit | 465.8GGUF | 469.8 | 478.7 | 490.4 | 561.1 |
| 5-bit | 560.8GGUF | 564.8 | 573.7 | 585.4 | 656.1 |
| 8-bit | 801.4GGUF | 805.4 | 814.3 | 826 | 896.7 |
| BF16/FP16 | 1,508GGUF | 1,512 | 1,520.9 | 1,532.6 | 1,603.3 |
詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
GLM 5.2 は GPU 1 枚で動く?
動かせません。どのグラフィックスカードにも収まらないサイズで、2-bit まで落としても約 254 GB あり、最大の 96GB カードでも遠く及びません。単体マシンで唯一の例外は 512GB の Mac Studio M3 Ultra で、2-bit と 3-bit は丸ごと載ります。4-bit は macOS が既定で GPU に使わせるメモリの上限を超えるため、システム設定で上限を引き上げる必要があります。MoE で 1 トークンごとに読むのは約 40B 分なので、Mac の 2-bit でも 30 tokens/s 台後半が出て、思考をオフにすれば質問応答には十分です。GPU で動かすなら、複数枚構成か、大容量メモリのサーバーにエキスパートを置く方法になります。
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | 37 | 1M |
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | 22.1 | 900K |
よく使われる GPU とマシンだけを、50B 未満と 50B 以上のモデルで分けて、価格の安い順に掲載しています。
GLM 5.2 を動かすには GPU が何枚必要?
マルチ GPU の構成は GLM 5.3 とそのまま共通で、ファイルサイズもほぼ同じです。4-bit には大容量カードが 8 枚必要で、96GB の RTX PRO 6000 8 枚なら約 42 tokens/s、80GB の A100 8 枚なら約 44 tokens/s です。4-bit に 32K コンテキストを加えると約 470 GB になり、96GB カード 4 枚合計の 384GB では収まりません。4 枚しかないなら 2-bit にすれば動き、速度もむしろ上がります。24GB や 32GB のコンシューマー向けカードは 8 枚挿しても 2-bit すら載りません。DGX Spark 4 台なら 4-bit が収まるものの 8 tokens/s 前後にとどまり、こうした遅い構成でこそ、思考を完全にオフにできる 5.2 の利点が効いてきます。
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 枚 | ¥12,092,568 | 384 GB | 33 | 2,400 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 320 GB | 67.2 | 1,200 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 384 GB | 63.8 | 2,400 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 8 枚 | 価格なし | 512 GB | 59.8 | 2,400 W |
| 4 枚 | 価格なし | 288 GB | 51.7 | 1,200 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 384 GB | 41.3 | 3,600 W | |
| 4 台 | 価格なし | 512 GB | 13 | 960 W |
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 枚 | 価格なし | 640 GB | 44.3 | 2,400 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 768 GB | 41.7 | 4,800 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 8 枚 | 価格なし | 512 GB | 38.8 | 2,400 W |
| 8 枚 | 価格なし | 576 GB | 32.9 | 2,400 W | |
| 4 台 | 価格なし | 512 GB | 7.6 | 960 W |
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GB1 台 512 GB | 2 台 | 価格なし | 1,024 GB | 13.2 | 960 W |
Mac Studio は Thunderbolt 5 で連結し、MLX や exo で動かします。vLLM は対応していません。詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
GLM 5.2 を動かすにはどんな構成のマシンが必要?
エキスパートをメインメモリに置く構成も GLM 5.3 と同じです。2-bit なら、8 チャネル DDR4 の中古サーバー(256GB をフル搭載)と RTX 3090 1 枚で約 14 tokens/s、12 チャネル DDR5 サーバーと RTX PRO 6000 で約 42 です。4-bit を組めるのは後者だけで、約 23 です。毎秒十数〜数十トークンしか出ないこうしたマシンでは、思考をオフにできる利点がいっそう際立ちます。短い質問なら、長い推論を待つ必要がありません。
GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ2 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
超大規模モデル向け8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー
低予算- 電源
- 内蔵 4 × 1,600 W
- ベアボーンに含む
GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパ4 × GeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ4 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
超大規模モデル向け8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー
低予算- 電源
- 内蔵 4 × 1,600 W
- ベアボーンに含む
4 × GeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ4 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
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GLM 5.2 をローカルで動かす前に知っておきたいこと
GLM 5.3 との違い
公式の説明では、5.3 と 5.2 は同じベースモデルを使っており、性能向上はすべて事後学習によるものです。複雑なプログラミングや長いタスクで明らかに強くなり、Zhipu AI 社内のプログラミングテストでは 50% 向上しました。パラメータ数、構造、ファイルサイズはほぼ同じなので、5.2 から 5.3 に乗り換えるのにハードウェアを替える必要はありません。
思考をオフにできるのが強み
5.2 には思考なし、High、Max の 3 段階があります。思考をオフにするには
chat_template_kwargsでenable_thinking: falseを渡すか、llama.cpp なら--reasoning offを付けるだけです。5.3 は思考をオフにできず、low、high、max の間で調整できるだけなので、短い回答を素早く返すサービスには今も 5.2 が役立ちます。ライセンス
5.2 は純粋な MIT ライセンスで、公式は地域制限を設けないとわざわざ明記しています。5.3 は独自ライセンスに変わり、条項が 1 つ増えました。収益規模が非常に大きいモデル API 事業者は、商用利用の前に Zhipu AI の安全審査を受ける必要があります。個人や一般企業が自社用にデプロイする場合、2 つのライセンスに実質的な違いはありません。
llama.cpp は 7 月下旬以降のバージョンが必要
GLM 5 シリーズのスパースアテンションは、「インデクサー」が注目すべき内容を選び出す仕組みで動きます。このインデクサーが llama.cpp のメインラインに入ったのは 2026 年 7 月 24 日です(PR #25407)。それより前のバージョンはインデクサーを無視して動き、当初の PR でも品質が落ちると明記されていました。ダウンロード済みの Unsloth の GGUF は取り直す必要はなく、llama.cpp を更新するだけで済みます。
起動コマンド
llama.cpp
- NVIDIA
- AMD
- Mac
- CPU
llama-server -hf unsloth/GLM-5.2-GGUF:Q4_K_M -c 8192VRAM が足りないときは --cpu-moe を付けると、ルーティングされるエキスパートを RAM に置けます(約 455 GB 必要)。
llama-server -hf unsloth/GLM-5.2-GGUF:Q4_K_M -c 8192 -ngl 99 --cpu-moe
vLLM
- Linux
- NVIDIA
実行前にデプロイガイドで必要な実行環境とハードウェアを確認してください。
vllm serve zai-org/GLM-5.2-FP8 \ --kv-cache-dtype fp8 \ --tensor-parallel-size 8 \ --speculative-config.method mtp \ --speculative-config.num_speculative_tokens 5 \ --tool-call-parser glm47 \ --reasoning-parser glm47 \ --enable-auto-tool-choice \ --served-model-name glm-5.2-fp8
MLX
- Apple シリコン
Mac で pip install mlx-lm を済ませてから実行すると、Hugging Face から MLX 版の重みを取得し、OpenAI 互換のサーバーを起動します。
mlx_lm.server --model mlx-community/GLM-5.2-4bitOllama
- Windows
- macOS
- Linux
Ollama にはクラウド版の glm-5.2:cloud しかなく、手元のマシンではなく Ollama のサーバーで動きます。
ファイル名はその週のモデルライブラリ取得時点のものです。定義はデータ方法を参照してください。 データ方法
GLM ファミリーのほかのモデル
| モデル | 総パラメータ | アクティブ | 4-bit のサイズ |
|---|---|---|---|
| 30B | 3B | 18.3 GB | |
| 106B | 12B | 73 GB | |
| 320B | 18B | 199.7 GB | |
| 744B | 40B | 467.3 GB |