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¥ JPY

GLM 5.3 をローカルに導入するには?

GLM 5.3 は、Zhipu AI が 2026 年 8 月末に公開した 744B のフラッグシップ MoE です。GLM 5.2 と同じベースモデルで、事後学習によってプログラミングと長いタスクがひと回り強くなりました。4-bit で約 467 GB あり、ローカルでの主な構成は、64GB 以上の大容量カード 8 枚、DGX Spark 4 台、または 12 チャネル DDR5 サーバーに大容量カードを 1 枚挿してエキスパートをメインメモリに置く構成です。1 台で容量が足りるのは 512GB の Mac Studio だけです。ライセンスも純粋な MIT ではなくなり、大規模な API 事業者向けに安全審査の条項が加わりました。

GLM 5.3 のモデル情報

  • 4-bit 最小VRAM470 GB · 8K
  • パラメータ数744B
  • アクティブ40B
  • 最大コンテキスト1M
アーキテクチャ
MoE
エキスパートオフロード
VRAM 14 GB + RAM 457 GB
ライセンス
GLM-5.3 License
発売日
2026年8月28日
提供元
Z.ai / Zhipu AI
Hugging Face リポジトリ
zai-org/GLM-5.3
GGUF リポジトリ
unsloth/GLM-5.3-GGUF
NVFP4 リポジトリ(Blackwell)
nvidia/GLM-5.3-NVFP4
MLX リポジトリ(Apple)
mlx-community/GLM-5.3-4bit
レイヤー数
78
隠れ層次元
6,144
KV ヘッド数
64
ヘッド次元
192

GLM 5.3 のローカル実行に必要なVRAMは?

量子化重みサイズGB32K コンテキストGB128K コンテキストGB256K コンテキストGB1M コンテキスト(最大)GB
1-bit228.5GGUF232.5241.4253.1323.8
2-bit253.9GGUF257.9266.8278.5349.2
3-bit343GGUF347355.9367.6438.3
4-bit467.3GGUF471.3480.2491.9562.6
5-bit562.5GGUF566.5575.4587.1657.8
8-bit801.4GGUF805.4814.3826896.7
BF16/FP161,508GGUF1,5121,520.91,532.61,603.3

詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。

GLM 5.3 は GPU 1 枚で動く?

1 枚では動きません。実用的な最小の 2-bit でも約 254 GB あり、最大の 96GB カードの 2.5 倍を超えます。単体マシンでいちばん近いのは 512GB の Mac Studio M3 Ultra で、2-bit と 3-bit は丸ごと載り、4-bit も macOS が GPU に割り当てるメモリの上限を引き上げれば収まります。コンテキストにも余裕を見ておく必要があります。コンテキストを保持するメモリの圧縮が控えめなため、1M をフルに使うと 32K より 90 GB 強多くなります。さらに思考はオフにできず既定で最も深いレベルなので、20〜30 tokens/s 台の Mac では回答までかなり待たされます。GPU で動かすなら、複数枚構成か、大容量メモリのサーバーにエキスパートを置く方法が現実的です。

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デバイス価格速度 t/s最大コンテキスト
Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB価格なし22.1884K

よく使われる GPU とマシンだけを、50B 未満と 50B 以上のモデルで分けて、価格の安い順に掲載しています。

GLM 5.3 を動かすには GPU が何枚必要?

ローカルでよく見る構成は、96GB の RTX PRO 6000 8 枚で 4-bit を動かすもので、約 42 tokens/s です。4-bit に 32K コンテキストを加えると約 471 GB になり、4 枚では足りません。2-bit なら 4 枚で動き、48GB の RTX A6000 なら 8 枚必要です。DGX Spark 4 台にも 4-bit は収まりますが、8 tokens/s 前後しか出ず、4 台をつなぐにはネットワークスイッチも要ります。参考までに、公式の vLLM レシピは H200 8 枚が出発点で、もともとデータセンター向けに設計されたモデルです。

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デバイス必要枚数合計価格合計 VRAM速度 t/s合計消費電力
A100 80GB PCIe1 枚 80 GB8 枚価格なし640 GB44.22,400 W
RTX PRO 60001 枚 96 GB8 枚価格なし768 GB41.64,800 W
Instinct MI2101 枚 64 GB8 枚価格なし512 GB38.72,400 W
RTX PRO 5000 72GB1 枚 72 GB8 枚価格なし576 GB32.82,400 W
DGX Spark 128GB1 台 128 GB4 台価格なし512 GB7.6960 W

Mac Studio は Thunderbolt 5 で連結し、MLX や exo で動かします。vLLM は対応していません。詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。

GLM 5.3 を動かすにはどんな構成のマシンが必要?

これほど大きなモデルを 1 台で動かすなら、12 チャネル DDR5 サーバーに RTX PRO 6000 を 1 枚挿し、エキスパートをメインメモリに置くのが最も現実的です。4-bit で約 23 tokens/s(メモリ 384GB 搭載)、8-bit で約 13(768GB をフル搭載)、2-bit で約 42 です。2-bit なら、8 チャネル DDR4 の中古サーバーと RTX 3090 まで構成を落とせ、約 14 tokens/s です。モデルカードに載っている KTransformers はまさにこうした CPU と GPU のハイブリッド推論のためのもので、GLM 5.2 のガイドをそのまま流用できます。

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8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー

低予算
生成速度8.9t/s
メモリ帯域幅137GB/s
GPU
8 × Tesla V100 32GBエキスパート層 43 / 78 を VRAM 256 GB に配置
—
メモリ
256 GB DDR4-213316 GB × 16 枚
¥361,104
CPU
2 × Intel Xeon E5-2680 v4合計 28 コア 56 スレッド・8 チャネル
¥4,747
ベアボーン
Supermicro SYS-4028GR-TRGPU 8 基・メモリスロット 24 本
¥205,691
電源
内蔵 4 × 1,600 W
ベアボーンに含む
マシン全体の参考価格—

GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4

コスパ
生成速度11.1t/s
メモリ帯域幅341GB/s
GPU
GeForce RTX 3090エキスパート層 2 / 78 を VRAM 24 GB に配置
¥406,922
メモリ
512 GB DDR4-266632 GB × 16 枚
¥949,296
CPU
2 × AMD EPYC 7532合計 64 コア 128 スレッド・16 チャネル
¥82,277
マザーボード
Supermicro H12DSi-N6メモリスロット 16 本
¥174,046
電源
Corsair RM1200x SHIFT1,200 W
¥37,890
マシン全体の参考価格¥1,650,431

4 × GeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5

フラッグシップ
生成速度28.5t/s
メモリ帯域幅922GB/s
GPU
4 × GeForce RTX 5090エキスパート層 20 / 78 を VRAM 128 GB に配置
¥5,599,960
メモリ
384 GB DDR5-480016 GB × 24 枚
¥3,336,672
CPU
2 × AMD EPYC 9354合計 64 コア 128 スレッド・24 チャネル
¥579,100
マザーボード
Gigabyte MZ73-LM0メモリスロット 24 本
¥205,691
電源
2 × Seasonic PRIME PX-22004,400 W
¥208,856
マシン全体の参考価格¥9,930,279

4 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5

超大規模モデル向け
生成速度39.2t/s
メモリ帯域幅922GB/s
GPU
4 × RTX PRO 6000エキスパート層 67 / 78 を VRAM 384 GB に配置
—
メモリ
384 GB DDR5-480016 GB × 24 枚
¥3,336,672
CPU
2 × AMD EPYC 9354合計 64 コア 128 スレッド・24 チャネル
¥579,100
マザーボード
Gigabyte MZ73-LM0メモリスロット 24 本
¥205,691
電源
2 × Seasonic PRIME PX-22004,400 W
¥208,856
マシン全体の参考価格—

詳しい計算ルールはデータ方法のページで確認できます。

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GLM 5.3 をローカルで動かす前に知っておきたいこと

  1. 思考は段階を変えられるだけでオフにはできない

    思考の強度は reasoning_effort で low、high、max から選び、既定は max です。5.2 のように完全にオフにすることはできません。チャットでは clear_thinking を true にしてください。そうしないと、前のターンの思考がコンテキストを占有し続けます。サンプリングパラメータは、一般的なタスクで temperature 1.0、top_p 0.95、長時間のエージェントタスクでは top_p を 1.0 に変えます。

  2. ライセンスの追加条項

    追加された条項は「Model as a Service」だけを対象としています。収益規模が非常に大きい API 事業者は、商用利用の前に Zhipu AI の安全審査に通る必要があります。自社製品の一機能としてモデルの能力を組み込む場合や、リクエストを中継するだけの場合は Model as a Service に当たりません。個人や一般企業が自分でデプロイする分には影響ありません。

  3. 推論エンジンのバージョン

    vLLM のレシピは本文では 0.28.0 以降としていますが、ページに表示されている最低バージョンは 0.29.0 なので、0.29 以上を入れておくのが確実です。公式のメインリポジトリは FP8 の重みに切り替わり、BF16 は別の GLM-5.3-BF16 にあります。llama.cpp で Unsloth の GGUF を使うなら、2026 年 7 月 24 日以降のバージョン(スパースアテンションのインデクサーを含む)が必要です。Ollama ライブラリの glm-5.3 には :cloud タグしかなく、クラウド版なのでローカルでは動きません。

  4. 量子化

    Unsloth が推奨しているのは 2-bit の UD-IQ2_M です。同社のテストでは、オリジナルと同じトークンを第一候補に選ぶ割合が、動的 1-bit 版で約 76%、2-bit で約 81% でした。オリジナルに最も近いのは 4-bit と 5-bit の動的量子化(UD-Q4_K_XL、UD-Q5_K_XL)で、4-bit は約 467 GB です。

  5. チャットテンプレートの落とし穴

    GLM のチャットテンプレートは .{id}. という書き方を使っており、これを解釈できない推論エンジンが少なくありません。Unsloth は自社版でこれを [id] に書き換えています。ほかの配布元の重みでテンプレートのエラーが出たら、同じように直せます。

起動コマンド

llama.cpp

  • NVIDIA
  • AMD
  • Mac
  • CPU
すべて VRAM に載せる
ターミナル
llama-server -hf unsloth/GLM-5.3-GGUF:UD-Q4_K_XL -c 8192
MoE オフロード

VRAM が足りないときは --cpu-moe を付けると、ルーティングされるエキスパートを RAM に置けます(約 457 GB 必要)。

ターミナル
llama-server -hf unsloth/GLM-5.3-GGUF:UD-Q4_K_XL -c 8192 -ngl 99 \
  --cpu-moe

vLLM

  • Linux
  • NVIDIA

実行前にデプロイガイドで必要な実行環境とハードウェアを確認してください。

ターミナル
vllm serve zai-org/GLM-5.3 \
  --kv-cache-dtype fp8 \
  --tensor-parallel-size 8 \
  --speculative-config.method mtp \
  --speculative-config.num_speculative_tokens 5 \
  --tool-call-parser glm47 \
  --reasoning-parser glm47 \
  --enable-auto-tool-choice \
  --served-model-name glm-5.3

MLX

  • Apple シリコン

Mac で pip install mlx-lm を済ませてから実行すると、Hugging Face から MLX 版の重みを取得し、OpenAI 互換のサーバーを起動します。

ターミナル
mlx_lm.server --model mlx-community/GLM-5.3-4bit

Ollama

  • Windows
  • macOS
  • Linux

Ollama にはクラウド版の glm-5.3:cloud しかなく、手元のマシンではなく Ollama のサーバーで動きます。

ファイル名はその週のモデルライブラリ取得時点のものです。定義はデータ方法を参照してください。 データ方法

GLM ファミリーのほかのモデル

モデル総パラメータアクティブ4-bit のサイズ
GLM 4.7 FlashMoE30B3B18.3 GB
GLM 4.5 AirMoE106B12B73 GB
GLM 5.3 FlashMoE320B18B199.7 GB
GLM 5.2MoE744B40B465.8 GB

GLM について