GLM 5.3 Flash をローカルに導入するには?
GLM 5.3 Flash は、Zhipu AI が 2026 年 8 月に公開した 320B の MoE で、1 トークンあたり 18B のパラメータを使います。コンテキストは 1M、ライセンスは MIT で、GLM 5 シリーズで初めてネイティブに画像を扱えるモデルでもあります。128GB のマシンなら 2-bit(約 109 GB)が動き、約 28〜29 tokens/s です。4-bit は約 200 GB で、512GB の Mac Studio、DGX Spark 2 台、または大容量 VRAM のカード複数枚が必要です。長いコンテキストが特に省メモリで、1M をフルに使っても 32K より約 11 GB 増えるだけです。
GLM 5.3 Flash のモデル情報
- 4-bit 最小VRAM201 GB · 8K
- パラメータ数320B
- アクティブ18B
- 最大コンテキスト1M
- アーキテクチャ
- MoE
- エキスパートオフロード
- VRAM 9 GB + RAM 194 GB
- ライセンス
- MIT
- 発売日
- 2026年8月26日
- 提供元
- Z.ai / Zhipu AI
- Hugging Face リポジトリ
- zai-org/GLM-5.3-Flash
- GGUF リポジトリ
- unsloth/GLM-5.3-Flash-GGUF
- NVFP4 リポジトリ(Blackwell)
- nvidia/GLM-5.3-Flash-NVFP4
- MLX リポジトリ(Apple)
- mlx-community/GLM-5.3-Flash-4bit
- レイヤー数
- 45
- 隠れ層次元
- 4,096
- KV ヘッド数
- 64
- ヘッド次元
- 256
GLM 5.3 Flash のローカル実行に必要なVRAMは?
| 量子化 | 重みサイズGB | 32K コンテキストGB | 128K コンテキストGB | 256K コンテキストGB | 1M コンテキスト(最大)GB |
|---|---|---|---|---|---|
| 1-bit | 97.6GGUF | 99 | 100.2 | 101.6 | 110.5 |
| 2-bit | 108.7GGUF | 110.1 | 111.3 | 112.7 | 121.6 |
| 3-bit | 147.5GGUF | 148.9 | 150.1 | 151.5 | 160.4 |
| 4-bit | 199.7GGUF | 201.1 | 202.3 | 203.7 | 212.6 |
| 5-bit | 240.3GGUF | 241.7 | 242.9 | 244.3 | 253.2 |
| 8-bit | 341GGUF | 342.4 | 343.6 | 345 | 353.9 |
| BF16/FP16 | 641.6GGUF | 643 | 644.2 | 645.6 | 654.5 |
詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
GLM 5.3 Flash は GPU 1 枚で動く?
GPU 1 枚では動きませんが、128GB ユニファイドメモリのマシンなら 2-bit が動きます。2-bit の重みは約 109 GB で、96GB の RTX PRO 6000 にはわずかに収まりません。DGX Spark と Ryzen AI Max+ 395 には載り、1 トークンごとに読むのが 18B 分だけなので 28〜29 tokens/s 出ます。大半の層はコンテキストが長くなっても使うメモリが増えない構造なので、どちらも最長のコンテキストまで使えます。引き換えになるのは品質で、Unsloth のテストでは 3-bit のほうが 2-bit よりかなり正確ですが、標準の 3-bit は 128GB に収まりません。4-bit を単体マシンで動かせるのは 512GB の Mac Studio M3 Ultra だけで、約 44 tokens/s です。
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Ryzen AI Max+ 395 128GBマシン全体 · 128 GB | ¥688,8588 件の出品 | 27.7 | 1M |
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | 68.9 | 1M |
| MacBook Pro M5 Max 128GBマシン全体 · 128 GB | 価格なし | 56.2 | 1M |
| 価格なし | 29.3 | 1M |
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | 44.1 | 1M |
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | 28.3 | 1M |
よく使われる GPU とマシンだけを、50B 未満と 50B 以上のモデルで分けて、価格の安い順に掲載しています。
GLM 5.3 Flash を動かすには GPU が何枚必要?
4-bit でいちばん手軽なのは DGX Spark 2 台です。ケーブル 1 本で直結できてスイッチは不要、合計 256GB になりますが、速度は約 17 tokens/s です。速さを求めるなら 96GB の RTX PRO 6000 4 枚で約 77 tokens/s、2-bit なら 2 枚で足りてさらに速くなります。24GB カードは 2-bit でも 8 枚必要なうえ、ソフトウェアに注意が要ります。公式の vLLM レシピが現時点で対応するのは新しい世代の NVIDIA カードだけで、RTX 3090、4090、A6000 といった一世代前のカードや AMD の RX 7900 XTX では使えません。その場合は llama.cpp で層を複数枚に振り分けることになり、1 人で使うときは vLLM より遅くなるのが普通です。
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 枚 | ¥1,387,248 | 128 GB | 54.9 | 920 W | |
| Radeon RX 7900 XTX1 枚 24 GB | 8 枚 | ¥2,349,200 | 192 GB | 75.4 | 2,840 W |
| 8 枚 | ¥3,255,376 | 192 GB | 74.2 | 2,800 W | |
| 4 枚 | ¥5,599,960 | 128 GB | 107.7 | 2,300 W | |
| 4 枚 | ¥6,046,284 | 192 GB | 65 | 1,200 W | |
| 8 枚 | ¥6,897,088 | 192 GB | 77.8 | 3,600 W | |
| 2 枚 | 価格なし | 160 GB | 111.8 | 600 W | |
| 2 枚 | 価格なし | 192 GB | 107.7 | 1,200 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 2 枚 | 価格なし | 128 GB | 103 | 600 W |
| 2 枚 | 価格なし | 144 GB | 92.5 | 600 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 192 GB | 77.8 | 1,800 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 128 GB | 72.3 | 1,000 W |
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 枚 | ¥2,774,496 | 256 GB | 34.3 | 1,840 W | |
| 8 枚 | ¥11,199,920 | 256 GB | 76.9 | 4,600 W | |
| 8 枚 | ¥12,092,568 | 384 GB | 41.5 | 2,400 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 320 GB | 80.7 | 1,200 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 384 GB | 76.9 | 2,400 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 4 枚 | 価格なし | 256 GB | 72.5 | 1,200 W |
| 4 枚 | 価格なし | 288 GB | 63.4 | 1,200 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 384 GB | 51.4 | 3,600 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 256 GB | 47.1 | 2,000 W | |
| 2 台 | 価格なし | 256 GB | 16.9 | 480 W |
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 枚 | ¥12,092,568 | 384 GB | 26.6 | 2,400 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 640 GB | 56.3 | 2,400 W | |
| 4 枚 | 価格なし | 384 GB | 53.2 | 2,400 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 8 枚 | 価格なし | 512 GB | 49.7 | 2,400 W |
| 8 枚 | 価格なし | 576 GB | 42.6 | 2,400 W | |
| 8 枚 | 価格なし | 384 GB | 33.6 | 3,600 W | |
| 4 台 | 価格なし | 512 GB | 10.3 | 960 W |
詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
GLM 5.3 Flash を動かすにはどんな構成のマシンが必要?
エキスパートをメインメモリに置けば、2-bit は普通のデスクトップでも動きます。メモリ 128GB の DDR5 デスクトップと 16GB の Tesla V100 1 枚で約 21 tokens/s、DDR4 なら約 13 です。8 チャネル DDR4 サーバーと RTX 3090 では約 34、12 チャネル DDR5 サーバーと RTX PRO 6000 では約 104 です。4-bit には 8 チャネル DDR4 サーバー(256GB をフル搭載)と RTX 3090 が必要で約 19 tokens/s、12 チャネル DDR5 サーバーなら約 56 です。KTransformers にはこのモデル専用のガイドがあり、モデルカードにリンクがあります。
2 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル DDR4
低予算GeForce RTX 3090 + EPYC シングル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC シングル DDR5
フラッグシップ4 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル DDR4
低予算GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC シングル DDR5
フラッグシップ8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー
低予算- 電源
- 内蔵 4 × 1,600 W
- ベアボーンに含む
GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ2 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
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GLM 5.3 Flash をローカルで動かす前に知っておきたいこと
どの量子化を選ぶか
Unsloth は、各量子化がオリジナルと同じトークンを第一候補に選ぶ割合を測定しています。2-bit(約 109 GB)で約 78%、3-bit(約 148 GB)で約 86%、4-bit(約 200 GB)で約 92% です。3-bit は 2-bit より約 8 ポイント高いので、メモリが足りるなら少なくとも 3-bit をおすすめします。ただしこの 3-bit は 128GB のデバイスには収まらず、Unsloth は 128GB のデバイスでのデモに、より小さい 3-bit の UD-IQ3_XXS(約 82%)を使っています。
llama.cpp のメインラインでそのまま動く
llama.cpp のメインラインは 2026 年 9 月 30 日に対応をマージしました(PR #27773)。テキストと画像の両方に対応しています。Unsloth は 10 月 5 日にメインラインの変更に合わせて GGUF の分割ファイルを更新したので、いまは標準の llama.cpp で読み込め、Unsloth のブランチは不要です。MTP による投機的デコードも 10 月 7 日にメインラインへ入り(PR #29928)、長いコンテキストでの生成が速くなりました。Ollama ライブラリの glm-5.3-flash には :cloud タグしかなく、クラウド経由で呼び出すものなのでローカルでは動きません。
vLLM の制約
vLLM のレシピは Hopper 以降の NVIDIA カードと FlashInfer 0.6.17 以上を要求しており、NVIDIA では当面 vllm/vllm-openai:glm53-flash イメージを使う必要があります。Hopper では、このモデルのコンテキストのキャッシュを FP8 で保持することはできません。公式のメインリポジトリは FP8 の重みで、BF16 は別の GLM-5.3-Flash-BF16 にあります。
思考の段階
使い方は GLM 5.3 と同じです。段階は low、high、max の 3 つだけで既定は max、チャットでは
clear_thinkingをオンにします。Unsloth が示すパラメータは、一般的なタスクでtemperature1.0、top_p0.95、DeepSWE のようなプログラミングタスクでtemperature0.95、top_p1.0 です。長いコンテキストでも VRAM をほとんど使わない理由
45 層のうち 34 層は線形アテンション(Kimi K3 と同じ種類)を使っています。この層は固定サイズの状態を 1 つ保持するだけで、コンテキストが長くなっても大きくなりません。コンテキストに応じてキャッシュが増えるのは残りの 11 層だけです。そのため 4-bit で 32K から 1M に広げても、増えるのは約 11 GB だけです。
起動コマンド
llama.cpp
- NVIDIA
- AMD
- Mac
- CPU
llama-server -hf unsloth/GLM-5.3-Flash-GGUF:UD-Q4_K_XL -c 8192VRAM が足りないときは --cpu-moe を付けると、ルーティングされるエキスパートを RAM に置けます(約 194 GB 必要)。
llama-server -hf unsloth/GLM-5.3-Flash-GGUF:UD-Q4_K_XL -c 8192 -ngl 99 \ --cpu-moe
vLLM
- Linux
- NVIDIA
実行前にデプロイガイドで必要な実行環境とハードウェアを確認してください。
vllm serve zai-org/GLM-5.3-Flash \ --tensor-parallel-size 4 \ --speculative-config '{"method":"mtp","num_speculative_tokens":5}' \ --tool-call-parser glm47 \ --reasoning-parser glm47 \ --enable-auto-tool-choice \ --served-model-name zai-org/GLM-5.3-Flash
MLX
- Apple シリコン
画像を扱うモデルは mlx-vlm で動かします。Mac で pip install mlx-vlm を済ませてから実行すると、Hugging Face から MLX 版の重みを取得してサーバーを起動します。
mlx_vlm.server --model mlx-community/GLM-5.3-Flash-4bitOllama
- Windows
- macOS
- Linux
Ollama にはクラウド版の glm-5.3-flash:cloud しかなく、手元のマシンではなく Ollama のサーバーで動きます。
ファイル名はその週のモデルライブラリ取得時点のものです。定義はデータ方法を参照してください。 データ方法
GLM ファミリーのほかのモデル
| モデル | 総パラメータ | アクティブ | 4-bit のサイズ |
|---|---|---|---|
| 30B | 3B | 18.3 GB | |
| 106B | 12B | 73 GB | |
| 744B | 40B | 465.8 GB | |
| 744B | 40B | 467.3 GB |