DeepSeek V4.1 Flash をローカルに導入するには?
DeepSeek V4.1 Flash は 2026 年 9 月に公開されたマルチモーダルの MoE で、重みファイルで数えると 763B のパラメータがあります。どの単体 GPU にも、128GB のマシンにも収まりません。10 月 17 日に出た 1017 版は重みを差し替えただけなので、動かすためのハードルは変わっていません。パラメータの大きな部分は参照テーブルとして使う「Engram メモリ」で、この部分はホストのメインメモリに置けるため、VRAM に載せなければならないのは約 300 GB だけです。公式のオリジナル重みは vLLM で動かします。コミュニティ製の GGUF はメインラインの llama.cpp ではまだ読み込めませんが、ik_llama.cpp なら対応済みで、エキスパートをメインメモリに置いて動かせます。Ollama にはクラウド版しかありません。
DeepSeek V4.1 Flash のモデル情報
- 4-bit 最小VRAM(8K コンテキスト)446 GB
- パラメータ数763B
- アクティブ8 / 16B
- 最大コンテキスト1M
- アーキテクチャ
- MoE
- ライセンス
- MIT
- 発売日
- 2026年10月17日
- 提供元
- DeepSeek
- Hugging Face リポジトリ
- deepseek-ai/DeepSeek-V4.1-Flash-1017
- GGUF リポジトリ
- mrfakename/DeepSeek-V4.1-Flash-1017-GGUF
- NVFP4 リポジトリ(Blackwell)
- nvidia/DeepSeek-V4.1-Flash-NVFP4
- リビジョン
- 1017
- レイヤー数
- 40
- 隠れ層次元
- 5,120
- KV ヘッド数
- 1
- ヘッド次元
- 512
DeepSeek V4.1 Flash 1017 で何が変わった?
1017 は DeepSeek が 10 月 17 日に公開した重みの更新版で、推論、コーディング、エージェント、画像理解のベンチマークがそろって伸び、回答も短くなりました。モデル構造とファイルサイズは 9 月の初版とまったく同じです。DeepSeek の発表で伸びが最も大きいのはターミナル操作で作業をこなす Terminal-Bench 4.0 で、31.2 から 42.3 に上がり、同じタスクを少ないトークンでより速く終えられるようになっています。必要な VRAM も動くハードウェアも変わらないので、9 月版を動かしている人は起動コマンドのモデル名を DeepSeek-V4.1-Flash-1017 に変えるだけです。NVIDIA の NVFP4 版はまだ 1017 に追いついておらず、使うと 9 月版の重みになります。

DeepSeek V4.1 Flash のローカル実行に必要なVRAMは?
モデルサイズは公式 Hugging Face リポジトリの Model size に合わせて 763B と表示しています。モデルカードにはバックボーン 552B と Engram 約 196B が別々に記載されています。以下の容量は GGUF 内の Engram テーブルを含む全分割ファイルの合計であり、パラメータ数からの推定ではありません。確認済みなのはファイルサイズで、量子化品質や実行時メモリ使用量ではありません。
| 量子化 | 重みサイズGB | 32K コンテキストGB | 128K コンテキストGB | 256K コンテキストGB | 1M コンテキスト(最大)GB |
|---|---|---|---|---|---|
| 1-bit | — | — | — | — | — |
| 2-bit | 264.5GGUF | 265.6 | 265.7 | 265.8 | 266.5 |
| 3-bit | 347.3GGUF | 348.4 | 348.5 | 348.6 | 349.3 |
| 4-bit | 444.7GGUF | 445.8 | 445.9 | 446 | 446.7 |
| 5-bit | — | — | — | — | — |
| 8-bit | 508GGUF | 509.1 | 509.1 | 509.3 | 510 |
| BF16/FP16 | — | — | — | — | — |
詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
DeepSeek V4.1 Flash は GPU 1 枚で動く?
動かせません。しかも大きく足りません。単体 GPU の VRAM は最大 96GB ですが、2-bit でも約 266 GB 必要です。パラメータの大きな部分は参照用のテーブルで、1 トークンごとに数行を引くだけなのでメインメモリに逃がせますが、それでも VRAM に残すべき部分が約 300 GB あります。容量が足りるマシンは 512GB の Mac Studio M3 Ultra だけですが、コミュニティ製の量子化ファイルは本家の llama.cpp も Ollama もまだ読み込めません。Mac では DwarfStar の専用ブランチを試すしかなく、その重みもまだ 9 月版のままなので、確実とは言えません。きちんと動かす方法は 2 つあります。96GB のカード数枚と vLLM を使うか、ik_llama.cpp でエキスパートと Engram テーブルをメインメモリに置くかで、後者なら 4-bit でも 24GB のカード 1 枚と 512 GB メモリのサーバーで動きます。
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | — | 1M |
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | — | 1M |
| デバイス | 価格 | 速度 t/s | 最大コンテキスト |
|---|---|---|---|
| Mac Studio M3 Ultra 512GBマシン全体 · 512 GB | 価格なし | — | 1M |
よく使われる GPU とマシンだけを、価格の安い順に掲載しています。
DeepSeek V4.1 Flash を動かすには GPU が何枚必要?
組める最小構成は 96GB の RTX PRO 6000 4 枚です。条件は、vLLM で公式の重みを動かし、参照用テーブルをメインメモリに置くこと。GPU には VRAM に残す必要がある部分だけを載せ、ホストには約 203 GB の空きメモリを用意します。これで 4-bit が毎秒約 68 トークンです。48GB のカードを 8 枚そろえると合計容量は同じなのに収まりません。一部の重みを各カードに 1 つずつ複製して置く必要があり、カードが小さいほど不利になるためです。公式レシピが検証しているのは H100 や H200 8 枚といったデータセンター向けだけで、この 4 枚構成は容量と帯域からの推算なので、vLLM がこのカードに対応しているかを先に確認してください。
| デバイス | 必要枚数 | 合計価格 | 合計 VRAM | 速度 t/s | 合計消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 枚Engram は RAM | ¥14,752,000 | 384 GB | 68.1 | 2,400 W | |
| 8 枚Engram は RAM | 価格なし | 640 GB | 71.7 | 2,400 W | |
| Instinct MI2101 枚 64 GB | 8 枚Engram は RAM | 価格なし | 512 GB | 64 | 2,400 W |
| 8 枚Engram は RAM | 価格なし | 576 GB | 55.5 | 2,400 W |
「Engram は RAM」の行は、別途約 203 GB のシステムメモリが必要です。詳しい計算ルールはデータの作り方ページをご覧ください。
DeepSeek V4.1 Flash を動かすにはどんな構成のマシンが必要?
96GB のカードを何枚も揃えられないが、大容量メモリのサーバーなら用意できる人向けの方法です。ik_llama.cpp でエキスパートと 2 つの Engram テーブルをメインメモリに置き、GPU には主にアテンションなどの常駐部分を載せます。カード 1 枚なら、4-bit で 512 GB 前後のメモリが必要です。カードを増やすほどエキスパートを VRAM に残せてメモリは少なくて済み、V100 32GB を 8 枚使えば 256 GB で足ります。メインラインの llama.cpp ではまだ動かないため、下の速度は ik_llama.cpp を前提にした推定です。
2 × GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー
低予算- 電源
- 内蔵 4 × 1,600 W
- ベアボーンに含む
GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパ4 × GeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ2 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
超大規模モデル向け8 × Tesla V100 32GB + Xeon E5 デュアル 8 GPU サーバー
低予算- 電源
- 内蔵 4 × 1,600 W
- ベアボーンに含む
GeForce RTX 3090 + EPYC デュアル DDR4
コスパGeForce RTX 5090 + EPYC デュアル DDR5
フラッグシップ2 × RTX PRO 6000 + EPYC デュアル DDR5
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DeepSeek V4.1 Flash をローカルで動かす前に知っておきたいこと
vLLM は 0.31.0 以降を使う
レシピの要件は vLLM 0.31.0 以上になり、pip でも公式の Docker イメージでも動きます。公開当初に必要だった nightly イメージや
deepseekv41-flash-0909タグはもう使いません。Engram をメインメモリに置くオプションは--engram-config '{"cpu_offload":true}'です。初回の読み込みは非常に遅く、レシピでは準備完了までのタイムアウトを 3600 秒に設定しています。コミュニティ製 GGUF は ik_llama.cpp で動かす
mrfakename が 1017 の重みから 2・3・4・8-bit の 4 種類を作っていて、サイズは確認済みです。メインラインの llama.cpp の V4.1 対応 PR(#28696)は 10 月 18 日時点でまだマージされていませんが、ik_llama.cpp は 9 月 22 日に V4.1 対応をマージ済みで、これらのファイルにはその読み込みに必要な Engram の設定も入っています。ファイルに画像部分はなく、テキスト専用です。2 つの Engram テーブルは
-ot "engram_embd.weight=CPU"を付ければメインメモリに置いたまま使えます。思考は既定でオン
パラメータを渡さない場合、思考はオンで強度は 50 です。
max_tokensを小さくしすぎると、出力枠をすべて思考に使い切って本文が空になります。強度には 1〜100 の整数を指定できますが、段階名の意味は場所によって異なります。vLLM の low、high、xhigh、max は 25、50、75、100 に、DeepSeek API の low、high、max は 50、75、100 に対応します。vLLM のレシピは技術レポートを引用し、強度を 60〜80 にすれば精度の大部分を取り戻せ、トークン消費は半分未満で済むとしています。サンプリングパラメータとテキスト専用のデプロイ
1017 のモデルカードの推奨は
temperature、top_pともに 1.0、max_tokensは 256K 以上です。コンテキストは VRAM を非常に節約する設計で、1M コンテキストでもキャッシュは 1 GB 未満なので、フルに使っても負担はほとんどありません。テキストだけを扱うなら--language-model-onlyを付けてビジョン部分を省き、その分の VRAM をコンテキストに回します。
起動コマンド
vLLM
- Linux
- NVIDIA
- Docker
実行前にデプロイガイドで必要な実行環境とハードウェアを確認してください。
docker run --gpus all --privileged --ipc=host -p 8000:8000 \ -v ~/.cache/huggingface:/root/.cache/huggingface \ -e VLLM_ENGINE_READY_TIMEOUT_S=3600 -e VLLM_USE_RUST_FRONTEND=1 \ vllm/vllm-openai:latest deepseek-ai/DeepSeek-V4.1-Flash-1017 \ --tokenizer-mode deepseek_v41 --tensor-parallel-size 2 \ --attention-config '{"backend":"FLASHINFER_MLA_SPARSE_DSV41","indexer_kv_dtype":"mxfp4","indexer_sparse_logits":true}' \ --kv-cache-dtype fp8 --max-num-seqs 128 \ --engram-config '{"cpu_offload":true}' \ --tool-call-parser deepseek_v41 --enable-auto-tool-choice \ --reasoning-parser deepseek_v41 --mm-encoder-tp-mode data
Ollama
- Windows
- macOS
- Linux
Ollama にはクラウド版の deepseek-v4.1-flash:cloud しかなく、手元のマシンではなく Ollama のサーバーで動きます。
ファイル名はその週のモデルライブラリ取得時点のものです。定義はデータ方法を参照してください。 データ方法
DeepSeek ファミリーのほかのモデル
| モデル | 総パラメータ | アクティブ | 4-bit のサイズ |
|---|---|---|---|
| 8.2B | 8.2B | 5 GB | |
| 14.8B | 14.8B | 9 GB | |
| 32.8B | 32.8B | 19.9 GB | |
| 284B | 13B | 155.1 GB | |
| 671B | 37B | 405.4 GB | |
| 1,600B | 49B | 849.7 GB |